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家訓開闢記

家訓開闢記

2025'06.09.Mon
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2009'03.18.Wed
伊達政宗遺訓
仁に過ぐれば弱くなる。
義に過ぐれば固くなる。
礼に過ぐればへつらいとなる。
智に過ぐれば嘘をつく。
信に過ぐれば損をする。
気長く心穏やかにして、万に倹約を用いて金銭を備うべし。
倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり。
この世に客に来たと思えば何の苦もなし。
朝夕の食事うまからずともほめて食うべし。
元来客の身なれば好き嫌いは申されまじ。
今日の行をおくり、子孫兄弟によく挨拶をして、娑婆のお暇申すがよし。


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「この世に客に来たと思えば」という部分が興味深いすばらしい遺訓です。
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2009'03.17.Tue
渋沢家の家憲
第一則 処世接物の綱順

1.常に愛国忠君の意を厚うして、公に奉することを疎外にすべからず。
2.言忠信を主とし、行篤敬を重んじ、事を処し人に接するには必ず其の意を誠にすべし。
3.益友を近け、損友を遠け、いやしくも己にへつらう者を友とすべからず。
4.人に接するには必ず敬意を主とすべし、宴楽遊興の時といえども、敬礼を失うことあるべからず。
5.凡そ一事を為し、一物に接するにも、必ず満身の精神をもってすべし、瑣事たりとてもこれをかりそめに付すべからず。
6.富貴に驕るるべからず、貧賎をうれうべからず、唯知識を磨き徳行を修めて、その誠の幸福を期すべし。
7.口舌は禍福の因って生ずる所の門なり、故に片言隻語といえども、必ずこれをみだりにすべからず。

第二則 修身斉家の要旨
1.父母は慈にして、よくその子弟を教え、子弟は孝にして、よくその父母に事え、夫は唱え婦は随て、各々その天職を、各々その天職を尽くすべし。
2.よく長幼の序を守り、互に愛敬して、敢て憎嫉紛争の事あるべからず。
3.勤と倹とは創業の良図、守成の基礎たり、常にこれを守りて、いやしくも驕り且つ怠ることあるべからず。
4.凡そ業務は正経のものを撰みてこれに就くべし、いやしくも投機の業、又は道徳上賤むべき務に従事すべからず。
5.凡そ事を起こすには、先ずその始を慎み、既にこれに処しては、勉めて忍耐恒久の念を厚うし、みだりにこれを変更し、又はこれを放却すべからず。
6.慈善は人の貴ぶべき所のものなり、故に縁威故旧の貧困なる者は、勉めてこれを救恤すべし、唯々その方法を鑑みて、これをして独立自活の念を失わしむべからず。
7.家僕婢奴は篤実なる者を撰むべし、むしろ魯鈍なるも浮薄妄弁なる者を使用すべからず。
8.家僕婢奴を遇するには、よくこれを愛憐撫恤して、中心奉公の念を厚うせしむべし、然れども恩愛に押れて僣上怠慢の心を生ぜしむべからず。
9.冠婚葬祭の儀式及び通常招待等の事あるも、勉めて華美の風を避け、その分に隨てこれを質素にすべし。
10.凡そ同族たるものは、同族会議において決議したる事項は、瑣事たりとも、必ずこれに違背すべからず、同族に関すると一身に関するとを問わず、事の重大なるものは必ず同族会議において決議の後これを行うべし。
11.毎年一月の同族会議において、家法朗読式を行うに際し、同族中智識徳行ある年長者、この家訓を朗読し更にこれを講演して、同族は必ずこれを遵守する事を誓うべし。

第三則 子弟教育の方法
1.子弟の教育は同族の家道盛衰に関する所なり、故に同族の父母は最もこれを慎みて、教育の事を怠るべからず。
2.凡そ生児その幼稚の間は、身体健全にして、品行賤しからざる保姆を撰みて保育せしめ、父母たるもの常にこれを監督すべし。
3.父母たるものは居常その言行を慎み、子弟の模範たることを務め、且つ家庭の教育を厳正にして、子弟の性質を怠惰放逸ならしむべからず。
4.学校の教育は、その子弟身体の強弱を計り、寛厳其宜に従ってこれを処すべし。
5.子弟満八歳を超ゆれば、男子は保母を止めて、厳正なる監督者を付すべし。
6.凡そ子弟は幼少の時において、世間の難苦を知らしめ、独立自活の気象を発達せしむべし、且つ男子は外出の時は成るべく歩行せしめて、その身体の健康を保護すべし。
7.凡そ子弟満十歳以上に達すれば、自己の小費を弁ずるために、少額の金員を給与するを得べしといえども、よくその分に応じてその額を定め、これをして以て会計の注意を喚起せしむる事を勉むべし。
8.凡そ子弟には卑猥なる文書を読ましめ、卑猥なる事物に接せしむべからず、又芸子芸人の類を近接せしむべからず。
9.男子十三歳以上に至らば、学校休暇中に、行状正しき師友と共に各地を旅行せしむべし。
10.凡そ男子は成年に達する迄は大人と区別して、これを取扱うべし、且つその衣服は必ず綿物を用い、器具の類も勉めて質素を主とすべし。唯々女子は外出、又は来客に接する等の事ある時は、絹布を用ゆるを得。
11.男子の教育は勇壮活発にして、常に敵愾の心を存し、よく内外の学を修め、かつその理を講究して、事にありては、忠実にこれを遂ぐるの気象を養わしむべし。
12.女子の教育はその貞潔の性を養成し、優美の質を助長し、従順周密にして、よく一家の内政を修むる事に訓練せしむべし。


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論語と算盤で有名な渋沢栄一が残した家訓です。
2009'03.16.Mon
徳川家康遺訓
人の一生は重き荷を負って遠き道を行くが如し、急ぐべからず
不自由を常と思えば不足なし
心に望み起こらば困窮したる時を思い出すべし
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え
勝つことばかり知りて負くることを知らざれば、害その身に至る
己を責めて人を責むるな
及ばざるは過ぎたるに勝れり


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徳川家康が実際に言ったものではないようですが、徳川家康の人生を表したいい遺訓なので取り上げたいと思います。
2009'03.15.Sun
本間家家訓
1.忠君愛国は国民な本分なり。義勇以て公に報じ、一旦緩急あれば、家を顧みずして国家のために尽くせ。
2.神を敬い仏を崇ぶは誠心誠意を喚起するゆえんなり。一日も信仰の念をゆるがせにするべからず。
3.公共事業に全力を尽くし、公益のためには財をおしむなかれ。
4.貧をあわれみ弱をたすけ、盛んに陰徳を施すべし。
5.勤倹の二字は先祖由来の厳訓たり。よろしく服膺してその功徳を発揮せよ。
6.深く子弟の教育に注意し、忠孝の心を涵養すべし。
7.富豪の者と縁組みすべからず。すべからく清素なる家庭の子女と婚を結ぶべし。
8.世態人情を究め、心身を修養するは、一家を治むるにおいて必要なることに属す。宗家の嗣子なる者は必ず全国を漫遊すべし。
9.祖先を尊ぶは我が国風の美なるゆえんなり。一家におけるもまたしかり。故に一家の大事は必ず祖先に報告し、しこうして後決行せよ。
10.家庭の静粛は長幼の序を厳にするにあり。決してみだるることあるべからず。
11.勧懲の制を設け、農事を推奨し、小作人を優遇すべし。
12.額に汗して得たるものにあらざれば真の財産にならず。すべからく投機事業と会社事業を排斥せよ。


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庄内藩米沢藩の財政改革を支えた本間光丘などが有名な本間氏の家訓です。
この家訓は7代目本間光輝が作ったもののようです。
「相場の神様」本間宗久がでた本間氏が家訓に投機を禁止しているのが興味深いです。
2009'03.13.Fri
早雲寺殿廿一箇条
1.第一仏神を信じ申すべき事

2.朝はいかにも早く起くべし。遅く起ぬれば、召仕ふ者迄由断しつかはれず公私の用を欠くなり。果たしては必ず主君にみかぎられ申すべしと深く慎むべし。

3.夕べには、五つ以前(午後八時)に寝しずまるべし、夜盗は必ず子丑(午前〇時から二時まで)の刻にしのび入る者なり。宵に無用の長雑談、子丑に寝入り家財を取られ損亡す。外聞しかるべからず。宵にいたづらに焼すつる薪灯をとりをき、寅の刻(午前四時)に起行水拝みし、身の形儀をととのへ、其日の用所妻子家来の者共に申し付け、さて六つ(午前六時)以前に出仕申べし。古語には子(午前〇時)にふし、寅(午前四時)に起きよと候えども、それは人により候。すべて寅(午前四時)に起て得分あるべし。辰巳の刻(午前九時前後)迄臥ては、主君の出仕奉公もならず、又自分の用所もかく、何の謂かあらむ、日果むなしかるべし。

4.手水を使わぬさきに、厠厠より厩庭門外まで見巡り、先ず掃除すべき所をにあいの者にいい付け、手水を早く使うべし。水はありものなればとて、ただうがい捨てるべからず。家のうちなればとて、たかく声ばらひする事、人にはばからぬ体にて聞にくし、ひそかに使うべし。天にかがまり地にぬきあしすという事あり。

5.拝みをする事の行いなり。ただ心を直にやわらかに持ち、正直憲法にして上たるをば敬い、下たるをば憐れみ、あるをばあるとし、なきをばなきとし、ありのままなる心持ち、仏意、冥慮にもかなうと見えたり。たとえ祈らずとも、この心持ちあらば、神明の加護之有るべし、祈るとも心曲がらば、天道に離され申さんと慎むべし。

6. 刀、衣裳、人のごとく結構に有るべしと思うべからず。見苦しくなくばと心得て、なき者を借り求め、無力重なりなば、他人の嘲成べし。

7.出仕の時は申すに及ばず、或は少し煩所用これあり、今日は宿所に在るべしと思ふうとも、髪をはやくゆうべし。惚けたる体にて人々にみゆる事、慮外又つたなきこころなり。我身に由断がちなれば、召仕う者までも其振舞程に嗜むべし。同たふの人の尋来るにも、ととつきまわりて見ぐるしき事なり。

8. 出仕の時、御前へ直に参るべからず。御次に伺公して、諸朋輩の躰を見つくろい、扠御自通に罷出べし。左様になければ、むなつく事あるべし。

9.仰出さるる事あらば、遠くに伺候申たりども、先はやくあつと御返事を申し、頓て御前に参り、御側へはいより、いかにも謹んで承るべし。さて、罷出、御用を申調、御返事は有りのままに申上げるべし。私の宏才を申すべからず、但又事により、此御返事は何と申し候わんと、口味ある人の内儀を請けて申し上げるべし。我とする事なかれということなり。

10.御通りにて物語などする人のあたりに居るべからず。傍へよるべし。況、我身雑談虚笑などしては上々の事は申すに及ばず。傍輩にも心ある人には見限られべく候なり。

11. 数多まじはりて事なかれということあり。何事も人にまかすべき事なり。

12. 少の隙あらば、物の文字のある物を懐中に入れ、常に人目を忍びて見るべし。寝ても覚めても手なざれば、文字忘れる事あり。書くことも同じき事。

13. 宿老の方々御縁に伺候の時、腰を少々折りて手をつき通るべし。はばからぬ体にて、あたりをふみならし通る事以の外の慮外なり。諸侍いずれも慇懃にいたすべし。

14.上下万人に対し、一言半句にても虚言を申べからず。かりそめにも有のままたるべし。そらごと言つくれば、くせになりてせらるるなり。人に頓て見限らるべし。人に糺され申ては一期の恥心得べきなり。

15.歌道なき人は無手に賤しき事なり。学ぶべし。常の出言に慎み有るべし。一言にて人の胸中しらるるものなり。

16.奉公のすきには馬を乗り習うべし。下地を達者に乗り習いて用の手綱以下は稽古すべきなり。

17.よき友をもとめべきは手習学文の友なり。悪友をのぞくべきは碁将棋笛尺八の友なり。是はしらずとも恥にはならず、ただいたづらに光陰を送らむよりはとなり、人の善悪みな友によるといふところなり。三人行時、かならず我が師あり、その善者を撰びて是にしたがふ、其よからざる者をば是をあらたむべし。

18.すきありて宿に帰らば、厩面よりうらへまわり、四壁垣ね犬のくぐり所をふさぎこしらえさすべし。下女つたなきものは軒を抜て焼、当座の事をあがない、後の事をしらず。万事かくのごとく有るべきと深く心得べし。

19.夕べは六ツ時(午後六時)に門をはたとたて、人の出入により開けさすべし。左様になくしては、由断にこれ有り、かならず悪事出来すべきなり。

20.夕べには、台所中居の火の廻り我とみまわり、かたく申し付け、其外類火の用心をくせになして、毎夜申し付けるべし。女房は高きも、賤しきも、左様の心持ちなく、家財衣裳を取りちらし、由断多きことなり。人を召し仕う候えども、万事を人に斗申し付けるべきとおもわず、我とてずからして、様体をしり、後には人にさするもよきと心得べきなり。

21.文武弓馬の道は常なり。記すにおよばず、文を左にして武を右にするは古の法、兼て備へずんば有べからず。


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